■ 自然栽培米 朝日

朝日というお米について

今年も『朝日』の収穫を無事に終えました。
1925年(大正14年)に岡山県の奨励品種に登録された、岡山県を代表するお米です。現在国内にあるお米の中で、唯一の在来品種です。コシヒカリやササニシキの祖先にあたります。収穫時には脱粒しやすい、背が高くなり倒れやすいなど、機械化が進んだ現代では作りにくい稲と思われがちです。しかしそういった性質は、植物として繁殖するために実は必要な性質なのです。栽培するのに工夫が必要ですが、それもまた楽しく思えます。

栽培適地は岡山県南部であり、県中北部に位置する当地は日照時間と気温において必ずしも恵まれた栽培条件ではありません。植物は与えられた環境条件の中で精一杯、生を全うします。自家採種を始めて7年目になります。栽培当初から懸念していた青米(青い粒)は多 い年もあれば、少ない年もありました。今年はやや多い年でした。

手作業で高低差を直します

田んぼの高い箇所は、耕運機とくわで削っていきます。水を入れて、トラクターで直すことができればもっと速く楽に高低差を無くせるでしょう。しかし、微妙な修正が私の技術では難しく、あらかじめ平らにしておいてからのトラクター作業に取り掛かる方が確実なのです。
畔の際を耕していると、シュレーゲルアオガエルの卵塊が出てくることもしばしば。時期になれば水が溜まることを想定して、卵を土中に生みつけてるのですね。

はっきりと分かる箇所だけ手作業で土を削る

春先から田んぼ周辺にいるシュレーゲルアオガエル

ゼロ・ウェイストな育苗

今年も比重1.15の塩水で良籾を選別し、60度のお湯で籾の消毒を行いました。露地での平置き・無加温出芽を今年も引き続き。大きく変えたのは、シートをベタ掛けにし、保湿の目的で苗箱にかぶせていた新聞紙を止めたこと。そのことにより、トンネルメッシュというトンネル管理用の資材の運搬・設置・片付け、及び新聞紙を苗箱に敷くという手間を一気に省くことができました。
実はこの稲作りを始めた当初はベタ掛けでした。当時はブルーシートを使ってのプール育苗をしており、苗の背が全く伸びないことで苦心していました。その解決策として始めたのが、保温折衷苗代という田んぼでの育苗です。苗箱を田んぼに直に置くため、根を田に伸ばさせることが可能です。苗が伸びない理由は温度が足りないからだと思い、加えて始めたのがトンネル管理でした。しかし、思った以上にトンネル内の温度管理が大変であり、また苗がすぐに徒長気味なることが悩みの種でした。
今回トンネル管理を止めるにあたり、苗はちゃんと大きくなるのかが一番の心配事。ところがこちらの心配をよそに苗はスクスクと15センチ以上に育ち、苗質も徒長はせずに太く硬く仕上がりました。
これまで育苗後には大量にゴミになっていた新聞紙が出なくなり、またシートをかぶせるだけで完了し、苗質が向上したとあり、これまで何をやっていたのかと思わざるをえません。
籾の選別・消毒から育苗にいたるまで、今年は全くゴミが出ていません。はからずしもゼロ・ウェイストな育苗が可能となりました。

芽が出てくるまでシートをかぶせて、芽が確認できるとすぐに取ってしまう。

背丈は15センチを超え、太くがっしりとした苗に仕上がった。

除草よりも代かきが重要

今年も早期湛水と二回代かきを行い、除草効率を上げることができました。一回目の代かき後20日~30日ほど水を張ったままにします。そして、生えてきた草を練りこむように二回目の代かきを行います。その二回目の代かきから一週間以内に、一回目の除草作業に入ります。
除草に失敗していた理由は、除草作業そのものではなくて、代かきにありました。代かきの時点でその後の草の生え方が決まっていたのです。二年前からサッとかけるだけの代かきを止めました。ちゃんと土塊が崩れ、表層5センチくらいがとろっとするくらい丁寧にかけるように。すると、不思議と草の発生が減ってきました。除草機で草を抜くのではなく、そもそも草が発芽しない印象です。おかげで、手除草に入るか入らないかを選べるようになってきました。草を減らしたい田んぼだけ手除草に入ります。

代かきはかく時の水位が重要。浅すぎず深すぎず。

除草は田植え後一回目に入るタイミングと精度でその後の8割が決まる。

稲刈り、そして来年へ

稲刈りでは速さよりも籾の収穫ロスを出来るだけ減らしたいと考えて行います。そのため、出来るだけ条にそって刈ります。田植えをした方向に刈れば、ロスが少なく済むと言われています。落ちた籾はスズメの餌になるか、土に還るか。とはいえ、一年間かけて育てた籾を一粒でも多く収穫したいと思うのが農家の心情なのです。
当店の乾燥の仕方は、籾は三日間かけて調製する二段乾燥。初日は40度以内の温度で17%まで乾かします。全台遠赤外線式の乾燥機を使っており、籾を中心部から温めることで胴割れを少なくできます。二日目は丸一日そのまま放っておき、三日目に14.5~14.8%辺りを狙って乾かします。冬場は低温倉庫、夏場は冷蔵庫にと、一年間玄米の品質維持をするのに冷蔵設備は欠かせません。ただ、それ以上に籾の乾かし方が重要だと判断し、乾かし方を工夫しています。

背丈もあり朝日らしい稲姿。刈り取り直前まで葉は生きている。

収穫した籾は軽トラに積んだ籾を運ぶためのバッグへ。

来年用の種籾は株ごと手刈りをし、日陰で乾かす。

水分が15%~16%に乾くまで3週間ほどかかる。乾いたら脱穀をする。

出荷前の玄米調整

乾燥・籾摺りを終えた玄米はいわば原料そのもの。安心して食べられる玄米にするために、石より機、色彩選別機に通す最終調整を行います。
石より機で小石を取り除き、色彩選別機ではカメムシの食害跡が残る黒い粒、白や青白い未熟な粒、籾や籾殻などを取り除きます。

フルカラータイプの色彩選別機では、より細かな選別が可能。

カメムシの食害跡が残る黒い粒をはじめ、白や青白い粒も取り除きます。

自然栽培米朝日
  • 商品名 

    令和3年産 自然栽培米朝日

  • 価格 

    7,560円(税込)※送料別

  • 内容量 

    10㎏

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令和3年度 岡山県産 朝日 10kg

名称 玄米
産地 岡山県真庭市旧北房町
品種 朝日
年産 令和3年
使用割合 10割
内容量 10kg
精米年月日 米袋表示面に記載
保存方法 高温多湿を避け、風通しのよい冷暗所でフタ付の容器等で保管してください。お届け後は可能な限りお早くお召し上がりください。

配送に関して

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生産情報

生産者 安達康祐
生産地 岡山県真庭市旧下呰部
品種 朝日
農薬の使用 不使用
肥料の使用 不使用
種籾の消毒 温湯消毒
苗土資材 グリーンソイル(覆土用) 出雲グリーンエポック製
※無肥料土
除草方法 手除草・機械除草
種蒔き時期 2021年5月1日
田植え時期 2021年6月8日~14日
稲刈り時期 2021年10月19日~10月23日
作付圃場の農薬・肥料の不使用履歴 2年~9年