■ 自然栽培米 朝日
朝日というお米について
今年も『朝日』の収穫を無事に終えました。
1925年(大正14年)に岡山県の奨励品種に登録された、岡山県を代表するお米です。現在国内にあるお米の中で、唯一の在来品種です。コシヒカリやササニシキの祖先にあたります。収穫時には脱粒しやすい、背が高くなり倒れやすいなど、機械化が進んだ現代では作りにくい稲と思われがちです。しかしそういった性質は、植物として繁殖するために実は必要な性質なのです。栽培するのに工夫が必要ですが、それもまた楽しく思えます。
栽培適地は岡山県南部であり、県中北部に位置する当地は日照時間と気温において必ずしも恵まれた栽培条件ではありません。植物は与えられた環境条件の中で精一杯、生を全うします。自家採種を始めて7年目になります。栽培当初から懸念していた青米(青い粒)は多 い年もあれば、少ない年もありました。今年はやや多い年でした。